-花田植-
田植に関する行事は日本全国に存在します。1,000メートル級の山々が連なる西中国山地の高原を背に、はるか遠くまで広大な景色が広がる北広島。地元の人が実際の田で牛を使って代掻きをし、囃しと歌に合わせて田植をする行事は、中国山地に残る特徴的なものです。田植作業を行いながら、そのまま稲作の平穏と豊穣を祈って「田の神」を祭り、大変な田植え作業に従事する人々の農村における数少ない娯楽としての要素を持つ一大行事でした。
中国山地からしみ出す軟水
中国山地の花崗岩の岩間からしみ出す清澄な水は、おいしい軟水。この水は、広島の醸造地で多くの銘酒を生み出しています。南は瀬戸内海に面し、北は中国山地を頂く。その気温の違いは、温暖な地域と雪国並みの豪雪地帯が出会う場所になる。まさに日本の縮図を見るようです。酒蔵も多く、個性的な酒が県内各地の蔵で造られています。
広島産の長兵衛玄米は
契約栽培の中で中間地点にあり安定した作付けが続けられている山陽広島の長兵衛玄米。中国山地を背にした豪雪地帯は、雪が降り始めれば、山間地にある圃場は雪に閉ざされる。昼夜の寒暖差のなかで大切に育成されたお米は、その旨さに定評有り。作付けに技術が必要なこのお米のクリエーターで、各地区普及面積拡大中です。